2018年10月4日のアーカイブ

テーマ:お気に入りあれこれ,日常のお話,比内地鶏話

比内地鶏メーカー秋田味商の工藤です

 

今日は、きりたんぽ鍋の作り方をご紹介します!

 

せっかく書くので、ありふれた作り方の説明ではなく、ちょっと他では教えてくれないような話というか、きりたんぽ鍋屋のプロ目線?私目線?でご紹介いたします。

(すみませんが、味商のきりたんぽ鍋セットを使う前提での説明です。ご了承ください・・・)

 

説明の前に。

秋田味商では全国の催事や物産展を回り、きりたんぽや比内地鶏を販売しています

 

買ってくれるお客さんも様々

 

「お客さん、絶対秋田県出身でしょ?」というレベルの知識豊富な方から

 

「初めて買うけど、どうやって食べるの?」という初体験の方。

 

はたまた「きりたんぽ鍋って、しょっつる(魚醤)入れるんだよねー」と自信満々で説明してるけど間違ってる方・・・

様々です。

 

そんな大勢のお客さんと会話していると、結構な数のお客さんが勘違いしている作り方があります。

それは・・・

 

「煮込むんでしょ?」と言われること。

煮ることは煮ますが、「煮込む」のとはちょっと違うんですよねー

 

ということで長くなりましたがスタートします!

 

使ったのは、本格きりたんぽ鍋セット 野菜付き 3~4人前

材料で言うと、

比内地鶏がらスープ

きりたんぽ

比内地鶏肉・つみれ

・野菜(ねぎ、せり、舞茸、ごぼう)

 

です。

「全部同じようなものがその辺で買えるよー」という方は、買って来られてもOKです!

 

面倒だしー、本場のヤツをそのままセットで欲しい~という方はコチラ

 

ではまずは下準備(実際に自分で自宅でやりました)

きりたんぽ」は、レンジでフワっとするくらい温めてナナメに2等分。

 

ナナメ切りが本場っぽいですが、本当の本場の食べ方は手でちぎります笑

その方が切り口から出汁を吸い込むのでうまい。

まぁ、見た目はナナメ切りが良いのは間違いありません。

 

ちなみに味商のきりたんぽは、備長炭で表面を香ばしくパリっ!と焼いているので包丁では非常に切りにくいです

 

軽く焼き目を付けてるのではなく、きちんとパリっ!と、ご飯を焼いて香ばしくするから美味しい。

なので、味優先としてますので、切りにくいのはご容赦ください。。。

 

は切られていますので、そのまま使えます。

 

たまに「脂身と皮が嫌いだから捨てた」という方がいますが、比内地鶏では絶対にやってはいけません!

ブロイラーなどは確かに脂や皮に臭みがあったりゴニュゴニョして嫌いな方もいますが、

比内地鶏の皮と脂は絶品です。

 

というか、そこから最高の出汁、旨みが出ますので食べる食べないは別にして必ず一緒に使ってくださいね。

 

 

ネギ、セリは4~5cmに切ります。

セリは根がついてますが、捨てないでください。

セリの根まで食べるのが本場秋田の食べ方です。

 

舞茸は手で食べやすいサイズに。

たまに舞茸を洗おうとする方がいますが、洗うと食感も香りも悪くなるの洗わないでください。

ここまでで、こんな感じになります。

 

 

次は鍋に比内地鶏スープを入れます。

水で薄めないストレートタイプなので簡単。味もついているので本当に楽ちん。

あまりに楽ちんで、スープの価値を感じなくなってしまいそうですが、この袋の中身は・・・

 

ちょっとグロテスクですが・・・

 

大量の比内地鶏の鶏がらを使います。

工場の皆さんがゴツゴツした鶏の骨に手をぶつけて「イテっ」と、言いながら綺麗に綺麗に洗ってガラを掃除してくれるところから始まります。

 

その後、大きな寸胴で野菜などと一緒にグツグツグツグツ炊いて作るのです。

 

これに味付けして袋詰めして出来ています。

 

水で薄めることなく、これをそのまま皆さんは鍋に入れているのです。美味しいはずです。

 

そういえば・・・

スープを取った後に廃棄する、比内地鶏の鶏ガラやゴボウをもらいに来た人達もいました・・・

 

まさに、こちらの比内地鶏スープ作りの最中でした!

 

さて。話を戻しまして。

次は、スープを入れた鍋を温め、沸騰する頃に弱火にして

 

ごぼう(ささがきされています)、丸めた比内地鶏つみれを入れます

この2つから出る出汁がまた最高なわけです。

スープの味がさらに1ランク、2ランクくらい上がっていきます

 

ゴボウの旨み、生の比内地鶏つみれからも出る肉の旨みがどんどん広がっていきます。

 

きりたんぽ鍋セットを売る会社は数々あれど、

比内地鶏の生つみれがついているところは少ないんです。

 

ただ挽肉にするわけでもなく、挽肉をもう一回挽く「二度挽き」を行い、ふんわりした食感に仕上げています。

 

つみれは機械を使わず、手ごねにこだわり丁寧に作っていきます。

結構な手間がかかるので、他のところではあまり作られないのかと思います。

 

「ごぼう」「つみれ」を入れて4~5分クツクツ煮たところで、次に

ネギ、比内地鶏肉、舞茸、きりたんぽを入れていきます。

 

食材を入れつつ撮った写真を見ながら思う・・・「こんな風に撮れたら恰好いいんだけどなぁ」と

 

こんな風に。

綺麗ですよね。

でも、ハッキリ言って・・・これは撮影用の盛り付けなのです。

 

私もカタログなどの撮影用は自分でこうやって盛り付けます

 

美味しそうですよねー。

 

それでも、こんな作り方はしません笑。あくまでも写真撮り用なのです。

 

だって、食材によってそれぞれ煮える時間が違うのですから、こんな一緒に煮たら半生もあれば、煮すぎるのもあるのは当然です

 

なので・・・見栄えがいいからと言って、飲食店でこんな盛り付けで出してきて、卓上コンロなんかで火をつけ調理させるところはダメですね。

本当に美味しいきりたんぽ鍋の作り方を分かってないと思われます。

 

なので・・・

これが正解。これでいい笑。

 

自宅で食べるなら見栄えより美味しさです。

 

ここから3~4分、弱火でクツクツ

 

こんな感じに、きりたんぽがしっとりしてきます。

もうこれが食べ頃です。

きりたんぽに出汁が染みれば食べごろなのですが、ここが間違ってる方の多いこと。

 

おそらく、きりたんぽは、最初から入れてずっと「煮込むもの」だと勘違いされているのだと思います。

 

きりたんぽは、すでに焼いて調理済みのもの。

なのでレンジでフワっとさせると、それこそもう食べてもいいくらい美味しいですし、

そこにスープがサっと染みこめば美味しく食べれるのです。

 

煮れば煮るほど、きりたんぽが壊れて溶けてゆき、どろどろ雑炊のようになってしまうのです。。。

(個人的に煮すぎた翌朝のも、それまた大好きですけどね)

 

さて、味が軽く染みこんだら、完成目前!

セリをザっと!投入。

 

どうですか?

セリを入れると一気に緑が映えて綺麗に見えますよね?その「緑色」もこの後、大事なポイントです

 

入れて30秒経過

少ししんなりしました。もう少し・・・

 

1分経過・・・

これでOK!!!

セリは、この「鮮やかな緑色」が失われない半生程度が、シャキシャキしつつ、見た目も綺麗で美味しいのです。

 

人によっては、セリを入れたら火を止めて、ほぼ生で食べるのが好きな方もいます。

この辺はお好みですが、セリはせいぜい1分でやめましょう。

 

あとは、火を止めてお召し上がりください

(ここまで見て、どーしても食べたくなってしまった人は商品ページのコチラへどうぞ)

 

きりたんぽを器に綺麗に盛るのは、かなり難しいものです。

だからこそ、見栄えの良くなる、セリの緑色が大事なんですねー

 

とはいえ、どうやって盛っても、美味しいきりたんぽ鍋に変わりはありません。

楽しく召し上がってください。

 

グズグズに崩れても美味しいし

鶏皮のグニュっとしたところも、比内地鶏だと本当にうまい!!!

 

鶏の出汁に野趣溢れるゴボウや舞茸、せりの香り

その美味しさをたっぷり吸いこみ、ジュワっと出汁が溢れ出る、炭火焼きの香ばしいきりたんぽ・・・

 

きりたんぽサイコー!!!!です。本当に。

 

この鍋1つだけで、ご飯、おかず、汁物までカバーする食事なのです

 

長々と書きましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!

 

PS

いろんなきりたんぽ鍋がありますが・・・

ウチのきりたんぽ鍋セット、本当にうまいです。

 

本当に美味しい、本場の味を食べてみたい方は、ぜひ一度試してみてください。

 

比内地鶏メーカー秋田味商

秋田味商の一番人気の本格きりたんぽ鍋はコチラ

 

 

 

 

 

 


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