比内地鶏の圧死事故
昨日、比内地鶏契約農場の渡辺さんとお会いしました。
先日ニュースにもなっていたアメリカ戦闘機の低空飛行の騒音により
大館市比内の比内地鶏が圧死したとされる事故についても
お話しました。
渡辺さんに以前から聞いたことはありましたが、
ビニールハウス内での比内地鶏は、
驚いたりすると、一斉に隅に集まる習性があり、
重なりあった鶏が圧死してしまうんですよね。
バーッ!と端に鶏達が固まるようです。
それこそ、しょっちゅうあることです。
今回の戦闘機の騒音だけでなく、
普段から隅に集まる習性があるので、
今まで色んな比内地鶏生産者を見て回りましたが、
皆さんそれぞれ工夫されています。
角に板を立てて隅に集まらないようにとか、
箱を置いてみたりとか。
角地を出来ない工夫をされてるようです。
ちなみに戦闘機の騒音が報道されてますが、
渡辺さんいわく、怖いのは天敵である野生の生物。
トンビやハヤブサなど、比内地鶏が放し飼いしているのを見つけ、
上空から近寄ってくると、それこそ鶏はパニックを起こし、
隅に隅にと逃げて圧死する時もあるようです。
また、キツネやイタチなどの接近もパニックを起こすようです。
比内地鶏の飼育も、健康面や飼育面で気をつかうことだけでなく、
こうした不慮の事故や天敵の遭遇にも気を使って育てているんです。
今回の戦闘機の騒音による事故!?
人間だってあの音聞いたらビックリするので、
鶏がパニックになるのも当然ではないでしょうか!?
同業者としては今回の話の今後の成り行きが気になるところです。