春を待つ比内地鶏
先週の金曜日。
契約農場の大館市比内にある渡辺ファームさんへ行きました。
この日も5月中旬だというのに結構寒かったのですが、
農場の周りもだいぶ緑が増えてきています
積雪で破損してしまった放し飼い用の外の網も
急ピッチで補修している最中です
大きな鶏舎を覗くと、比内地鶏は元気に走り回っていました!
待ちわびた春に活発さが増している感じですね。
止まり木に乗っている比内地鶏を見ると、
鶏なんだけどやっぱり鳥なんだなーと思ったり。笑。
止まり木に飛び乗る姿は、野性味の強い比内地鶏ならではでしょうか。
こちらの渡辺ファームさんとお付き合いして3年目になりました。
今では当店の契約農場として年間1万羽以上を育ててもらっています。
秋田で比内地鶏の加工品を販売をメインにしている会社は数あれど、
契約農場まで持ってるのは、そうそうありません。
・飼育と解体をメインに行っているところ。
・加工をメインで行っているところ。
・完成品を仕入れて売るところ。
そんな感じでしょうか。
大体職種が分かれています。
当店も昔は加工品を仕入れて売っていましたが、
製造を始め、そして現在は飼育にまで携わっております。
比内地鶏への熱い想いがそうさせたのでしょう。
そして契約農場があるからこそ、全ての部位があります。
・肉
・手羽
・皮
・ぼんじり
・砂肝
・モツ
・ガラ
・脂
それによって他にはない、色々な製品をご提供出来ております。
さて、比内地鶏業界。
良いことばかりではありません。
ここ数年、県全体の出荷量が下がってきており、
最盛期と比べると3割近く出荷量が落ちていると聞きます。
出荷量が落ちると当然ながら生産数の調整に入ります。
肉の需要に合わせて生産調整すると、
肉は良いのでしょうが、需要の多い鶏ガラやモツ類が不足します。
鶏ガラは当然1羽から1つ。
モツ類も鶏は牛豚と違い個体が小さいので、
1羽から少量しか取れません。
そして現在、秋田県がDNA鑑定のため一本化した血統の
比内地鶏は、以前と比べ卵を産む量が減っています。
肉はあるけど、鶏ガラ、モツ、卵が不足。
そんな状況になっています。
当店では契約農場を持ち飼育しているので、
鶏ガラもモツ類も問題なく確保できております。
これからも皆さんに
比内地鶏商品なら味商だな!
と言っていただけるように頑張ってまいります。
そんな貴重なモツのレバーを使った商品も只今試作中。
明日はそんなお話を。