比内地鶏シャポンを食べる!
先日、ヒヨコの段階で鑑別され、育てられない
比内地鶏のオス鶏の話を書きました
https://www.ajisho.jp/blog/hinaijidori/20141215-00000-1762.html
もったいない!
と思うのは当然私だけではなく、
当店の契約農場、渡辺比内地鶏ファームの渡辺さんも
当然そう思われております
「一応メスのヒヨコだけ買うんだけど、
やっぱり鑑別してもオスが混ざってくるんだよね!」
そんな言葉通り、農場を見るとチラホラとオス鶏が
見受けられます。
「もったいないよなぁ。
たしかに肉質が固いんだけど、
なんとかしたいよな」
渡辺さんの最近の口グセです。
そんなこともあり、渡辺ファームさんでは
去勢することで柔らかくなり、美味しくなるという
「シャポン」に興味を示し、実際に取り組み始めました
「送るから食べてみてよ!」
「なかなかイケるよ!美味しいよ!」
そんなことで、当店に一羽分送られてきました!
こちらはモモ肉。
メスよりは赤みが強い感じでしょうか。
脂身もメスより少なめですね。
しかしデカイ!かなり大きいです!
メス鶏のモモ肉は1枚220g~250g位ですが、
オスのモモ肉を計ると・・・・・・・
400g以上!!!
410gと440gありました!
2倍までいかないけど、それに近い大きさ!
比内地鶏のメスは大体160~180日飼育され出荷されます。
オスは成長が早いので100~120日位でしょうか。
オスはそれ以上育てても、固くなって食べられる感じではありません。
しかしこの去勢したオス、比内地鶏シャポンは200日飼育!
200日もの飼育期間の地鶏なんてそうそういません。
(どこかの銘柄が、200日というのがあったような。。。)
比内地鶏のメスの160~180日だって、
日本で3本くらいに入る長期飼育ではないでしょうか。
ちょっと話が長くなりました。
実食です!
焼き上がりに縮まないように
フォークで全体に穴をあけ、塩コショウを振ってオーブンへ
肉がかなり大きいので、250℃の35分かけて両面焼きました。
持つと重いです!笑
そして途中裏返しつつ、完成です!
比内地鶏シャポンの豪快なモモ一枚焼き!
もうボリュームがすごいです!
400g以上の肉なので、4人位でいただけます。
さて、肝心の味は。。。。
200日も育てたオスの味では全くありません!
メスに比べると脂肪分は少ないですが、
すばらしい歯応と濃厚な鶏の風味が感じられます!
比内地鶏シャポン、いいじゃないですか!
旨いですよ渡辺さん!!!
ただし、比内地鶏メス肉と同様に
全ての料理方法に適しているとは言いません。
まだ試してませんが、この弾力は、
火を通しすぎると「固さ」になってしまいそうなので、
より美味しい調理方法で食べたほうがいいですね!
漬けだれに漬けておいてから焼くとこれはより美味しいだろうな~。
私も色々料理してみて、研究したいと思います。
料理のプロの方にも試作していただいてもらいたいですね、シャポン!
もったいない!を少しづつ形にしていきたいと思います!